冷麺は太る⁉炭水化物だから消化・吸収されやすい⁉盛岡冷麺と韓国冷麵を比較

暑い夏に食べたくなる冷麺。
しかし、冷麺ばかり食べているとカロリーが気になる方もいるのではないでしょうか。
冷麺のカロリーについて、簡単に記載しておくと
カロリーは約471kcalになります
食品名 | カロリー (kcal/100g) | 糖質 (g/100g) |
---|---|---|
冷麺(具材やスープ含む) | 479 | 77.3 |
ラーメン | 168 | 25.1 |
フライ即席麺 | 458 | - |
パスタ(乾) | 378 | - |
ビーフン(乾) | 377 | - |
ノンフライ即席麺 | 356 | - |
春雨(乾) | 342 | - |
うどん(ゆで) | 105 | - |
そうめん(ゆで) | 127 | - |
そば(ゆで) | 132 | - |
葛きり(ゆで) | 135 | - |
中華麺(ゆで) | 149 | - |
結構高めのカロリーですがこれには材料などに原因があります
詳しくは本文に記載していますので、ご覧ください。
Contents
冷麺は太りやすいって本当?
・冷麺のカロリーってどのくらい?
冷麺の1食あたりの平均的カロリーは、材料やスープの原料によって前後しますが、約471kcalです。
同じ麺類であるかけうどん(320kcal)、かけそば(374kcal)に比べて高く、カロリーが高いイメージのあるラーメン(470kcal)とほとんど変わらないという結果になっていますそうめん(537kcal)よりは少し低いようです。冷麺は炭水化物で糖質量が多いのでカロリーが高くなってしまいます。
・糖質量が高い
冷麺は原料にでんぷんや小麦粉が使われているため糖質が高くなっています。糖質を摂取しすぎると体内で「インスリン」というホルモンが多量に分泌してしまいます。これにより脂肪が蓄えられ、体重増加につながります。
・G I値が高い
G I値は、糖質を摂取した後に、体内の血糖値を増減する割合を数値で表したものです。冷麺はG I値が高いため、太りやすいと言えます。なぜかというと、G I値が高いと、体内の血糖値が急に上昇しやすくなるため、糖が脂肪へ変換されやすくなるからです。
・食欲が湧く
冷麺のスープや具材のキムチには、香辛料が使用されており、食欲を増進する働きがあります。また、暑い夏には冷たいものを食べたくなり、ついつい食べすぎてしまうでしょう。
・満腹中枢が刺激されない
満腹感が出てくるのは食べ始めてから20分以上経ってからと言われています。冷麺は冷たく、勢いよく食べられ、噛む回数も少ないのでなかなか満腹中枢が刺激されません。体重を気にしている方は、よく噛むといいでしょう。
麺は炭水化物なの!?消化・吸収はされやすい?されにくい?
麺は炭水化物ですが、少し特殊な働きがあります。
・冷麺に含まれる「レジスタントスターチ」
デンプンを含む食品を加熱した後に冷却すると「レジスタントスターチ」という難消化性でんぷんが生まれます。レジスタントスターチとは「消化されない(レジスタント)でんぷん(スターチ)」という意味で、糖質であるにもかかわらず、食物繊維と同じような働きをします。
冷麺は茹でた麺を急速に冷やすため、レジスタントスターチが摂取できるのです。
レジスタントスターチは炭水化物ではあるものの良質で、腸内細菌の餌になります。その結果、食物繊維をとった時と同じように、腸内で善玉菌を増やす働きがあるとされており、腸内環境を整える効果が期待できます。
よって、レジスタントスターチを多く含む食材は消化が緩やかなので、空腹を感じにくくしてくれます。そして、消化されずに体から排出されていきます。
つまり、量に気をつけてゆっくり噛んで食べれば、肥満になりにくい食事と言えるでしょう。
盛岡冷麺と韓国冷麺の比較
・盛岡冷麺
基本的に麺は小麦粉と緑豆のでんぷんが使われていることが多いです。ツルツルとした舌触りと強いコシが特徴で、見た目は半透明。
スープは牛骨と鶏ガラといった出し汁で、添えられたキムチの色が移って赤みを帯びた鮮やかな色合いになることが多いです。
トッピングは店によっては果物が乗せられており、りんご、スイカ、梨などが定番です。茹で卵とともに、見た目を華やかにし、スープの辛味を和らげる役割があります。
韓国冷麺は大きく分けて2つあるので、それぞれ紹介します。
・韓国冷麺(咸興冷麺)
麺はコシが強く、ジャガイモやサツマイモ、とうもろこしなどのデンプンで作られています。
コチュジャンをベースとした赤くて辛いタレで和えた麺料理。スープがなく、まぜそばのようにタレを絡ませて食べます。
・韓国冷麺(平壌冷麺)
麺は比較的柔らかく、そば粉と緑豆粉が入っているので黒っぽいです。
スープはキジ肉などでとった出し汁に、トンチミという大根の水キムチの汁が入ったものです。スープの色に赤みはなく、薄い茶色っぽい仕上がりになっています。カラシと酢を加えても美味しいです。
まとめ
・冷麺はカロリーが高く、糖質量も多いので太りやすい。
・しかし、レジスタントスターチのおかげで体内に吸収されずに体から排出されるという特徴を持ちます。つまり、冷麺を食べる時は量に気をつけて、ゆっくりよく噛んで食べることで体重増加を防ぐことができるでしょう。
・盛岡冷麺と韓国冷麺は麺・スープともに違いがある。